除夜のテキストラーイク祭り


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童話「イボの勘違い」




イボ
「なぁ」


ホクロ
「なんや?」


イボ
「俺らってお互い嫌われモンやな」


ホクロ
「アホか。お前と一緒にすんなや」


イボ
「なんでやねん、一緒やんけ」


ホクロ
「俺はたまに喜ばれることもあんねん」


イボ
「喜ばれる?」


ホクロ
「せや。俺が胸元にあってみ?
 セクシーセクシー言うて男はペロペロ舐めよるで」


イボ
「それは俺もやんけ」


ホクロ
「舐めへんよ。お前セクシーちゃうやんけ。
 三つ目の乳首と思われて終いや」


イボ
「間違うかアホ。
 だいたい乳首はひとり二つまでやないか。ズルすんなや」


ホクロ
「ズルってなんやねん。
 それを言うなら三つ目に間違えられたお前自身がズルやんけ」


イボ
「なんでやねん。俺間違えられてんねんで?被害者やんけ」


ホクロ
「おまえ、イボと乳首どっち好きやねん」


イボ
「乳首」


ホクロ
「ならええやんけ。願ったり叶ったりちゃうんか」


イボ
「せやな」


ホクロ
「ほんならお前、俺に一言あってええんちゃうんか」


イボ
「いや、ほんまおおきに。ありがとう」


ホクロ
「せやろがい。
 ま、でもお前の場合はせいぜい陥没乳首がええとこやけどな」


イボ
「嫌や。普通のにしといてくれや」


ホクロ
「しゃーないやんけ」


イボ
「しゃーないことないやん。
 今後、お前が普通乳首として接してくれたらそれで終いやん」


ホクロ
「俺は自分に嘘ついてまで
 お前を普通乳首として扱いたくないねん!」


イボ
「なんでやねん。俺、陥没してへんやんけ」


ホクロ
「してるやんけ。
 お前のオーナー、蚊に刺されると何べんも爪で×するやろ?」


イボ
「あっ・・・・・・」

 
ホクロ
「そういうこっちゃ」


イボ
「最悪や・・・。
 俺、いつの間に刺されててん。
 ぜんっぜん気づかへんかったわ。
 俺とこあんま血ぃないやんけ。
 何をチューチュー吸うことがあんねん!!
 何をチューチュー吸われとんねん、俺は!!」


ホクロ
「そないに自分を責めんなや」


イボ
「黙っとけや!
 こっちは陥没してんねんぞ!」


ホクロ
「アホか、お前。
 陥没乳首だっていっぱいええとこあるやんけ」


イボ
「ええとこって何やねん?!」


ホクロ
「陥没してるとこに10円玉挟むとウィリーすんねんで」


イボ
「え?!マジか?
 ウィリーするんか?子供に大人気やんけ!」


ホクロ
「それだけやないで。
 あの陥没んとこの溝利用して、流しそうめんもできんねんで」


イボ
「おいおいおい・・・すご過ぎやんけ!
 ご近所様にも大評判ちゃうんか、それ!」


ホクロ
「ま、全部ウソやけどな」」


イボ
「・・・・・・」


ホクロ
「何テンション上がっとんねん。ぷぷぅw」


イボ
「おいホクロ、コラ!おまえ何様やねん!
 やってええことと悪いことがあるんちゃうんか!」


ホクロ
「何マジになっとんねん。
 せやからお前と一緒のくくりにされんの嫌やねん」


イボ
「こっちから願い下げや!
 なんやねん、お前なんかあれやないか、
 たまにごっつい栄養行き届いてる毛ぇ生えるやんけ!」


ホクロ
「生えるよ。それがどないしてん?」


イボ
「あれって冬はあたたかいん?」


ホクロ
「あたたかいよ」


イボ
「ええな」


ホクロ
「ええやろ」


イボ
「お前はええなぁ~。幸せそうで。
 俺もホクロに生まれたかったわ~。陥没乳首はもうご免や」


ホクロ
「おまえ、イボやないか」




(糸冬)






著者:「玉響笑休止」 伝承者 ジャキ

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